日本相撲協会が２９日、東京・両国国技館内で定例の理事会を開いた。弟子の貴公俊による暴行問題や、春場所中の欠勤問題の責任が問われている貴乃花親方（元横綱貴乃花）の処分について話し合う。

　貴乃花親方はすでに理事会に出席できる役員待遇委員から１階級下の委員に降格している。この日の理事会では委員から２階級下の平年寄への降格処分が下されると見られている。

　貴乃花親方は春場所中に出勤しなかったり、きわめて短時間しか役員室に滞在しないなどして、その勤務態度が問題となっていた。また、春場所中の支度部屋で新十両の貴公俊が付け人に対して暴行を働く問題も起きた。　昨年１０月に発生した元横綱日馬富士の貴ノ岩への暴行問題を巡る協会の対応を問題視して、貴乃花親方は内閣府に告発状を提出していたが、これを取り下げたことを同親方は２８日に報告している。