「大相撲春場所」（３月１１日初日、エディオンアリーナ大阪）

　春場所の番付が発表され、横綱在位が北の湖を抜いて単独１位の６４場所となった白鵬（３２）＝宮城野＝が大阪市内の宿舎で会見した。「横綱昇進してから３年、５年と頑張ればと思っていて１０年、横綱。違う景色をイメージしてきた。それが６４場所、（優勝）４０度につながっている」と積み重ねに胸を張った。

　東京五輪まで現役をモチベーションとする横綱は平昌五輪にも大いに刺激を受けた。印象に残る競技を「カーリング、高木姉妹、羽生」とキッパリ。ケガを乗り越えて連覇を果たした羽生を「（オリンピックは）４年に１回、ケガをして出るのは想像できない」と称賛した。

　先場所は両足親指を負傷し途中休場。右は完治し左も「ほぼ違和感ない」と回復に手応え。来週には出稽古もし、調整を上げる。

　先場所前、横綱審議委員会から立ち合いのかち上げ、張り差しを酷評された。「大きく変える必要はないけど、減らしていきたい」と修正を模索する。初日の３月１１日に３３歳の誕生日を迎える。昨年は途中休場しただけに「大阪で賜杯を抱いている姿を見せたい」と４１度目優勝を目指す。