新十両炎鵬に“名付け親”白鵬が18キロ増指令 昇進祝賀会に200人

 大相撲春場所(3月11日初日、エディオンアリーナ大阪)で新十両となる炎鵬(23)=宮城野=の昇進祝賀会が18日、都内で行われ師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)ら200人が参加した。横綱白鵬(32)=宮城野=にスカウトされ入門し、昨年春場所で初土俵。所要6場所での新十両は前相撲からのデビューでは最速タイ(年6場所制が定着した1958年以降)となる。

 身長167センチ、体重92キロ。100キロ未満の新十両は01年初場所、99キロの小緑(阿武松)以来17年ぶり。92キロは1991年春場所、新十両昇進時の舞の海(身長は174センチ)と同じという小兵ぶり。

 しこ名の名付け親でもある白鵬は祝辞に立ち「スピードはある。押しにも強い型を持っている。上位には気持ちだけで負けないようにと3時間半、考えて炎鵬と付けました」と明かした。そして、「5月場所までに110キロ」と指令。炎鵬は「頑張ります」と3カ月で18キロ増を約束した。

 1年、横綱の“内弟子”としてトレーニングを共にし、角界頂点のオーラを吸収し続けたことが成長につながった。序ノ口、序二段、三段目まで21連勝し、3場所連続で全勝優勝。幕下2場所目、東幕下6枚目で4勝3敗だったが、十両からの降下が多数だったため昇進した。幕下6枚目以下で昇進は珍しいが、くしくも白鵬も03年九州場所、東幕下9枚目で6勝1敗とし新十両を決めている。運の太さも横綱譲りだ。

 母校の金沢学院大からは化粧まわしが贈られた。壇上であいさつに立った炎鵬は「1年前に入門して1年前は十両なんて夢のまた夢だった。1年でここまで来るとは。親方、横綱、兄弟子たち皆さん教えのおかげで上がることができた。一場所で落ちることがないように大阪場所で2桁勝てるように稽古に精進したい」と2桁勝利を宣言した。

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