貴乃花一門から確実に理事出す方策

 日本相撲協会は2日、東京・両国国技館で1期2年の任期満了に伴う役員候補選挙を行い、5期連続の理事を目指した貴乃花親方(45)=元横綱=はわずか2票で落選した。貴乃花一門で擁立した阿武松親方(56)=元関脇益荒雄=に一門のほとんどの票を譲ったため予想通りの玉砕。春場所(3月11日初日、エディオンアリーナ大阪)後の役職変更で役員待遇から委員への降格となり、理事会メンバーからも外れる。

 貴乃花一派(一門8人+無所属3人)は事前の会合で貴乃花親方が1票、残りを阿武松親方に振り分けることを決めた。これは1月に理事を解任された貴乃花親方だけが当選した場合、3月の評議員会で理事就任を承認されない可能性があるためで、確実に一門から理事を出す方策だった。

 阿武松親方が8票にとどまったのは出羽海一門ながら考えの近い山響親方(元幕内巌雄)に2票を譲り、“貴乃花派”2人を死守して理事会内での勢力を保った模様。持ち票3だった山響親方は他一門から票を確保し、8票に乗せた。

 貴乃花一門を除く五つの一門は“造反者”を防ぐための票の引き締めを図り、貴乃花親方への包囲網を敷いた。基礎票9の伊勢ケ浜一門は結束力が弱く、切り崩し先として狙われたが、票に余裕のある時津風一門が高島親方(元関脇高望山)に多めに票を回し、結果的に12票でトップ当選させた。

 基礎票12の高砂一門は陣幕親方が貴乃花に1票、貴乃花親方に近いとされる九重親方(元大関千代大海)らが山響親方を支援したとみられる。造反は出たが八角理事長(元横綱北勝海)には時津風一門から票が回り11票で当選した。

 理事候補選挙の当選者は3月26日の評議員会の承認を経て就任。同じ日に、新たな理事メンバーで理事長を互選する。

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