稀勢の里「覚悟」決めた 次場所に進退かける 稽古再開も春場所には慎重

 左大胸筋の負傷などで6日目から5場所連続休場中の西横綱稀勢の里(31)=田子ノ浦=が24日、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で稽古を再開。「次は覚悟を決めてと思っている。(横綱に)上がった時から(不振が続けば)常にそういう思いでやってきた」と述べ、次に出場する場所に進退を懸けると明言した。

 「じっくりと体を治し、冷静にやっていく」と話し、3月の春場所の出場には慎重な姿勢を示した。この日の稽古は非公開で本人によると四股、すり足を行い「しっかりと下半身からつくり直す。ここでは終われない気持ちだ」と語った。

 初場所の休場について「3日目くらいから(左胸の)筋肉の伸縮が悪くなり、力が入りにくいと感じた。非常に苦渋の決断だった」と明かした。5日目までに1勝4敗と精彩を欠き、金星3個を配給した。

 2月のトーナメント大会などで土俵入りは披露する予定。節分の豆まきにも参加する。横綱の5場所連続休場は、03年秋場所まで6場所連続で休んだ武蔵丸以来となった。

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