栃ノ心 物言いで辛勝も「先に向こうが落ちたと思った」鶴竜と1敗で並ぶ

 「大相撲初場所・11日目」(24日、両国国技館)

 栃ノ心は右差しを狙ったが、宝富士に許してもらえず、最後は相手の寄りで追い詰められ、土俵際の突き落としで辛勝。物言いがつく際どい一番を制し「先に向こうが落ちたと思った」と大きく息を吐いた。結びで鶴竜が敗れ、賜杯レースのトップに並んだが「気合いを入れたら今日のような(際どい)相撲になる。落ち着いてやりたい」と話した。

 平幕優勝なら2012年夏場所の旭天鵬(現友綱親方)以来となる。師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)は「本人も大それたことは考えていないと思う。あまり欲を出さないで一番一番頑張るように言いますよ」と控えめに期待の言葉を口にした。

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