前代未聞のドーピングスキャンダル カヌー連盟会長「完全に裏切られた」
昨年9月の日本カヌースプリント選手権でライバル選手のドリンクボトルに禁止成分を含むステロイドを混入させ、飲ませた鈴木康大(32)が日本アンチ・ドーピング機構(JADA)から8年間の資格停止処分を下された問題で、日本カヌー連盟の成田昌憲会長と、古谷利彦専務理事が9日、都内で謝罪会見を行った。
自身の競技成績の向上のためではなく、他人をおとしめるためという前代未聞のドーピングスキャンダルに、成田会長は「謝っても謝りきれない。詫びても詫びきれない。スポーツに関わるすべての皆さまにお詫び申し上げます」と、謝罪した。
昨年、同連盟は国際連盟の会議で「ドーピングゼロ宣言」を行ったばかりだけに「がくぜんとしてとにかく信じられなかった。(ドーピングゼロ宣言は)自分たちが背負っていけると思っていた。完全に裏切られた気持ち」と、吐露した。




