東海大仰星57点快勝発進!前回決勝で痛恨ミス…河瀬がV逸悪夢払しょく3T

 「全国高校ラグビー・2回戦、東海大仰星57-12熊本西」(30日、花園ラグビー場)

 シード校が登場して2回戦16試合が行われ、前回大会準優勝の東海大仰星(大阪第2)は熊本西(熊本)に57-12で快勝した。前回の決勝の東福岡(福岡)戦で痛恨のミスを犯したWTB河瀬諒介(3年)が3トライを挙げるなど勝利の原動力となった。報徳学園(兵庫)はBシードの御所実(奈良)を22-17で破った。県勢初の大会2勝を狙った土佐塾(高知)は郡山北工(福島)と12-12で引き分け、抽選で郡山北工が3回戦に駒を進めた。3回戦8試合は来年1月1日に行われる。

 手からこぼれ落ちたボールの感触を、今も忘れてはいない。それでも東海大仰星のWTB河瀬諒介(3年)は前だけを見据え、一心不乱に花園のフィールドを駆け抜けた。

 前半1分に50メートルを独走して先制トライ。圧巻は同20分だ。ハーフライン手前10メートルでパスを受けると、迫る相手ディフェンスを左手一本ではねのけ、一気に右ライン際を疾走。最後はタックルをものともせず、力強くインゴールに飛び込んだ。

 「この1年、フィジカルを強化してきたので、コンタクトも自分のプレーに入った」と河瀬。ウエートトレーニングに励み、体重は昨年より3キロ増えた。「つかまれても倒れず、前に出られるようになった」と手応えを口にする。

 苦い思いが糧になっている。前回の決勝、東福岡の7点リードで迎えた終了間際、東海大仰星はゴールラインまで10メートルに迫ったが、ラストパスを受けた河瀬が痛恨のノックオン。ラストチャンスはついえ、連覇を逃した。「花園のグラウンドに入って、ノックオンした場所を見ると(頭に)よぎった」という。

 ただ悪夢は、花園では自身初となる3トライを奪う活躍で払しょくしてみせた。「去年の決勝の後、先輩から『来年は絶対に優勝しろよ』と声をかけてもらった」。また元日本代表FWの父・泰治氏は「次、頑張れ。ずっとくよくよしててもあかん」と励ましてくれた。

 周囲の支えを胸に「絶対に優勝したい」とリベンジを誓う。大工大高(現・常翔学園)で頂点に立った父に続く親子2代日本一を、今年こそつかんでみせる。

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