日本相撲協会は20日、東京都墨田区の両国国技館で開いた臨時理事会で、元横綱日馬富士関の暴行事件を巡る関係者の処分を協議し、元日馬富士関の師匠だった伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は監督責任を取って理事を辞任し、役員待遇委員に降格となった。巡業部長の貴乃花親方(元横綱)への処分は、協会危機管理委員会の聴取が終わっていないため先送りした。暴行現場の酒席に同席した横綱白鵬関と横綱鶴竜関はともに1月の給与を不支給とするなど報酬減額処分を科した。
危機管理委は報告書で、貴乃花親方は秋巡業中の出来事ながら報告義務を怠ったと指摘。協会は28日の臨時理事会で処分を協議する。