貴乃花親方 検察の処分出るまで貴ノ岩の聴取拒否 聴取指定日も姿見せず

 大相撲の元横綱日馬富士による暴行事件で、被害者の平幕貴ノ岩の師匠、貴乃花親方(元横綱)が日本相撲協会危機管理委員会に対し、鳥取地検の元日馬富士への処分が出るまで貴ノ岩の聴取に応じないとする文書を12日に送っていたことが13日、協会関係者の話で分かった。協会は13日を聴取日に指定していたが、貴乃花親方はこれを拒否した。

 貴乃花親方が貴ノ岩の聴取を拒否した。協会はこの日に聞き取り調査を予定していたが、貴ノ岩は姿を見せず。貴乃花親方は12日に相撲協会に対し、検察の処分が終わるまで聴取に応じない意向を文書で伝えていた。

 貴乃花親方は11月30日の理事会で、警察の捜査が終われば危機管理委の聴取に協力する意向を示した。相撲協会は最終報告をまとめるとしていた20日の臨時理事会までに聴取を目指すが、実施は厳しく収束には至らない。危機管理委は20日に予定通り、調査報告を行う。関係者は「貴ノ岩の被害感情が入らないだけ。暴行の状況はほとんど把握できているので(聴取できなくても)大きな違いはない」と説明した。

 20日の臨時理事会では予定通り処分も検討する。協会関係者によると、貴乃花親方は秋巡業中の出来事にもかかわらず、巡業部長として報告義務を怠った点、元日馬富士の師匠、伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)には監督責任を問う。

 鏡山危機管理部長(元関脇多賀竜)は東京都江東区の貴乃花部屋へ今月5度目の訪問。前回、11日に訪れた際には部屋関係者の女性がインターホン越しに応対したが、この日は3度、インターホンを押しても応答はなかった。「聴取日だが、何で来ないのかを尋ねた。電話しても出ないから」と述べ、文書をポストに入れた。

 協会広報部は「貴ノ岩が心配だ。安否も含めて、症状をお知らせくださいとの文書を持っていった」とのコメントを出した。

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