大相撲の元横綱日馬富士関の暴行問題に揺れる中、信頼回復への一歩となる冬巡業は10日の鹿児島市で開始から1週間となった。大勢の報道陣に戸惑う力士が多いが、会場は熱気に包まれた。
幕内の朝稽古では、秋巡業の倍近くの力士が土俵周辺に集結。暴行現場の酒席に同席した横綱鶴竜関は幕内大奄美関と9番取り、ぶつかり稽古では長時間にわたって胸を出した。「見に来てくれるお客さんがいる。自分のやるべきことをやる」と神妙に話した。
同じく現場にいた横綱白鵬関は、すり足など基礎運動で汗を流し「お客さんが喜んでくれて良かった」とうなずいた。