白鵬 笑顔の10戦全勝 1人横綱2差首位独走 逸ノ城を子供扱いに
「大相撲九州場所・10日目」(21日、福岡国際センター)
進化する白鵬が逸ノ城を子供扱いにした。立ち合い左で張って右を差し、機を見て左上手を引いた。わずかなこうちゃく状態の後、右足を相手の左足に飛ばし、差し手を抜いての上手投げで205キロの巨体を転がした。
巡業で習得した足技も駆使して、ただ1人負けなしの10連勝。「しっかりと相手の動きを止めながら、体を開いていいタイミングでした。(足技は)とっさに出ましたね」と自画自賛した。
この日稀勢の里が休場を決め、今場所ただ1人の横綱となったが、2010年3月場所から15場所1人横綱を務めた経験があるだけに「初めてじゃないですからね。責任は同じ。残り5日間しっかり結びで締めていくだけですから。稀勢の里は前半戦は調子がよかったけどね」と動揺する気配もなかった。
2差で追ってくるのは平幕の北勝富士と隠岐の海だけ。千秋楽を待たずに40回目の優勝を決める可能性が高まったが「まあ、一番一番です」。余裕たっぷりでVゴールへ飛び込む。