卓球のスウェーデンオープンの女子ダブルスで中国の世界ランク１、２位ペアを破り優勝した伊藤美誠（１７）＝スターツ＝が２１日、羽田空港に帰国した。早田ひな（１７）＝日本生命＝との“みまひな”ペアで、アジア選手権優勝、世界選手権でも銀メダルの陳夢、朱雨玲組（中国）を３－１で圧倒。「まだ実感がない。勝っちゃったって感じで。表彰台でも自分たちよりも低いの台に中国選手がいて、“え？”って感じだった。（３年後の東京）五輪でもそうなってくれたらいいな」と、はにかみながら振り返った。

　６月の中国オープンでは０－３で「ボコボコに」敗れた相手。今回も１ゲーム目を奪った後、２ゲーム目は１－１１と反撃されたが、「簡単にとられたことで、切り替えられた」という。そこから２ゲームを連取し、勝ちきった。「中国ペアは第２ゲームで全部出してきた。だから、パターンでこうやればいいと切り替えられた。相手がやってくることを予想できた。頭で上回ることができた」と、胸を張った。ただ、今大会、ダブルスには優勝カップも、メダルもなかったそうで「初めてです。証拠がない！ちょっと寂しい」と、苦笑いだった。

　１２月のツアー・グランドファイナル（カザフスタン）では再戦の可能性がある。「今のところ１勝１敗。中国選手に２回続けて勝つのは本当に難しい。でも勝てば優勝できるし、相手をもっと上回れるようにしたい」と決着戦に向け、力を込めた。