元大関・若嶋津 4時間半の頭部緊急手術、命別条なし サウナからの帰りか

 元大関若嶋津の二所ノ関親方(60)=本名日高六男=が19日午後4時15分ごろ、千葉県船橋市行田2丁目の市道で、倒れているのを通行人が見つけた。船橋市内の病院に救急搬送され、頭部の緊急手術を受けた。命に別条はない。

 元二所ノ関部屋付き親方の湊川親方(元小結大徹)で、日本相撲協会評議委員の南忠晃さんが午後11時から同病院で会見を開き、同5時20分から同10時まで約4時間半の緊急手術を受けたと説明した。「今はICU(集中治療室)で一生懸命治療しています。みなさんにご心配をかけもうしわけない。意識はあるが昏睡(こんすい)というか眠っているような状態だと思う」と話した。手術後は妻で元アイドル歌手の高田みづえが付き添っているという。

 二所ノ関親方は同日、路上で倒れていたところ、通行人が発見し、通報。病院に搬送された。発見当時は意識があり、会話ができる状態だったという。

 船橋署への取材によると、骨折など目立った外傷はなく、右側を下にして横向きに倒れており、そばに自転車が倒れていた。現場にスリップ痕や血痕もなく、事件の可能性は低いとみている。

 南さんは「サウナから部屋に戻る途中だったと思う」と話した。

 現場は二所ノ関部屋近くの住宅などがある地域。当時は雨が降っていたとみられる。近所の住人によると、ウォーキングをするなど、健康に気遣っている様子だったという。自転車で出かける姿も時々見かけられていた。

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