柔道日本、混合団体で初代王者に!ブラジルとの決勝で6人全員が勝利

 「柔道・世界選手権」(3日、ブダペスト)

 日本は最終日の男女混合団体戦を制した。6人制の混合団体戦は2020年東京五輪で行われることが決まっており、初めて実施された世界選手権でブラジルとの決勝を6-0で制するなど、競技発祥国の総合力を示して頂点に立った。日本は男女計7階級を制した個人戦に加えて大会8個目の金メダルを獲得。若手の活躍も光り、3年後の五輪を視野に入れながら上々の結果を残した。

 メダルラッシュの今大会を最後も圧勝劇で締めくくった。個人戦を終えた主力メンバーが調整に苦慮し、満身創痍(そうい)の選手もいた中で、ブラジルとの決勝は6人全員が勝利。東京五輪の新種目となった男女混合団体戦の初代王者に輝いた。女子70キロ級覇者の新井(三井住友海上)は「どんな状態でも出たかった。優勝できてうれしい」と喜びをかみ締めた。

 みんな折れない心で立ち向かった。男子73キロ級を制した橋本は大会前から左足首の内側靱帯(じんたい)を断裂。女子では57キロ級2位の芳田も左肘を痛めていた。78キロ超級2位の朝比奈(東海大)は前日に個人戦で5試合を闘ったばかりで「朝から体が重く、ウオーミングアップもできなかった」と明かす。

 それでもメダリストたちは強かった。橋本は出場した準決勝、決勝で快勝。芳田、朝比奈も取りこぼさず、準決勝で敗れた新井は決勝できっちりと取り返した。決勝までの4試合で、男子90キロ級の長沢(パーク24)ら団体戦要員の5人を含めエントリーした11人全員が勝利。男子の井上監督は「試合に出た選手も、控えに回った選手も一つにまとまって闘った結果」と胸を張った。

 初実施の今大会は団体戦要員を登録できたが、東京五輪での出場者は個人戦の代表に限られる。選手への負担はさらに増す。「井上監督と話し合いながら、継続して対策を練っていく」と女子の増地監督。手にした自信と教訓を必ず、3年後の栄冠へとつなげていく。

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