日本に競歩時代到来!荒井、小林でWメダル 03年女子マラソン野口&千葉以来

 「陸上 世界選手権」最終日(13日、ロンドン)

 男子50キロ競歩が行われ、昨年のリオ五輪で銅メダルを獲得した荒井広宙(29)=自衛隊=が2位に入り銀メダルを獲得した。初出場の小林快(24)=ビックカメラ=も3位となり銅メダルと03年パリ大会の女子マラソン(野口みずきが銀、千葉真子が銅)以来14年ぶりに1種目で2人が表彰台に立った。また、5位には丸尾知司(25)=愛知製鋼=が入り、出場した日本代表3選手が全員入賞を果たした。

 再び荒井が競歩界の新たな扉をこじ開けた。堂々たるレースぶりで、銀メダル。さらにゴールまでペースを作り、若手の小林の銅メダルをアシストすると、丸尾も5位に入賞した。銀メダル、ダブルメダル、トリプル入賞はすべて日本競歩界初。「夢だと思っていたことがどんどん現実になっていく。うれしい」と、顔をくしゃくしゃにして喜んだ。

 リオ五輪では終盤に他国の選手との接触があり、ゴール後一時失格となるすったもんだがあった末のメダル獲得。ただ、手にした勲章は、荒井に自覚と責任を与えた。練習の合間には若手を卓球に誘いリラックスムードを作り、レースでは小林に「大丈夫だ、メダルいけるぞ!」と声を掛け続けるなど、チームをけん引し続けた。

 「競歩はまだ発展途上。もっともっと強くなる」と、荒井。20年東京五輪へ、さらなる日本競歩の躍進のために、先頭を歩き続ける。

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