宇良、横綱日馬富士破り涙の初金星「信じられない」

インタビューを終え涙を流す宇良=愛知県体育館(撮影・棚橋慶太)
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 「大相撲名古屋場所・9日目」(17日、愛知県体育館)

 前頭4枚目の宇良が横綱日馬富士に挑み、とったりを決めて初金星を得た。宇良は6勝3敗、日馬富士も6勝3敗となった。

 立ち合い、低く出ていくと左へ動きながら相手の右腕を抱えて回り込み、日馬富士を土俵にはわせた。大歓声の中、勝った宇良がぼう然としたような表情になっていた。

 殊勲のインタビューに「自分の相撲を力出し切ることで精いっぱいだったので嬉しいです」と答えていた宇良だが、心境を問われると次第に涙声に。「もうちょっとはい。信じられないですね。ちょっと(言葉が)出てこないですね」と絞り出し、何度も涙を拭った。

 腕を取る取口は「いや…もう…体が勝手に動いて、そんな相撲になりました」。勝った瞬間も「ちょっと…よく分からないですね」という無我夢中の相撲でつかんだ初金星。前日8日目は白鵬との初の横綱戦に挑み、掬い投げで裏返しにされていたが、2度目の挑戦で殊勲の1勝となった。

 上位陣では横綱白鵬が輝を退け初日から9連勝で、千代の富士にならぶ歴代2位の通算1045勝目を挙げた。新大関の高安は小結嘉風に敗れ、2敗に後退。平幕では碧山が1敗を守った。

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