パラトライアスロン秦、浴衣をまくって義足披露「たくさんの人に知って頂ければ」

ランウェーする秦由加子=神田明神(撮影・棚橋慶太)
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 パラトライアスロンの秦由加子(36)=マーズフラッグ・稲毛インター=が27日、東京・神田明神で行われた「アスリート神前コレクション2017~浴衣まつり@神田明神」に、空手の植草歩(高栄警備保障)、柔道のリオ五輪金メダリスト・田知本遙(ALSOK)、競泳のロンドン五輪個人およびリレーの銅メダリスト・寺川綾さんとロンドンとリオ五輪2大会連続銅メダリスト・星奈津美さん、フィギュアスケートのソチ五輪日本代表・村上佳菜子さんの女子アスリートたちと参加。6人は個々のイメージに合わせて制作された浴衣姿でランウエイを歩いた。

 秦が本殿前の階段を上り下りする際には、浴衣の裾から右足の義足がのぞいた。イベント中のトークでは自ら右裾をまくり上げて義足を披露。終了後の囲み会見では、「有名な選手に囲まれ『あの人だれ?』と思われたと思いますが、私にとってはいい機会でした。義足でも下駄を履けますし、浴衣も着られて、たくさんの人に知っていただければと思います」などと語った。

 アスリートたちは七夕にちなみ、それぞれが願いを短冊にしたためたが、秦は「個性が光る日本になりますように」と記し、「障害があるなしにかかわらず個性が光るように」と説明した。

 秦は13歳で骨肉腫を発症し、右大腿部より切断。幼少時に経験した水泳を2007年に再開し、10年には「日本障がい者水泳連盟」の国際大会強化指定選手となり、13年にトライアスロン競技に転向。14年には同競技の強化指定選手A指定を受けた。

 神田明神は「勝負の神様」として、数々のアスリートから参拝されてきたことを受けて実施された今回のファッションショー。ピンクを基調にした浴衣でしなやかに赤絨毯を歩いた秦は、「ピンクは勝負カラーです。バイクのハンドルやヘルメットもピンク。勝負ににいく気合が入りました」と感想を表した。浴衣は共立女子大学家政学科の学生が個々のイメージに合わせてデザイン・制作した。

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