萩野公介 プロ1勝目 タイムには反省「遅すぎてビックリした」

 「競泳・日本選手権」(14日、日本ガイシプラザ)

 男子200メートル自由形決勝は、リオ五輪代表の萩野公介(22)=ブリヂストン=が1分47秒29をマークし、プロ転向後初優勝で5連覇を達成。

 ラスト50メートルで力を振り絞った。萩野が終盤に追い上げて200メートル自由形を制し、5連覇を達成。「1番になれたのはうれしい」と話したが、同時に「タイムが遅すぎてビックリした」と自身が持つ日本記録より約2秒遅れに苦笑い。派遣標準記録を切れず、同種目の代表内定は持ち越しとなった。

 手にしたプロ1勝目は“原点”で刻んだ。名古屋は小1の夏休みからの約1年半を過ごし「ビシバシしごかれた」という苦い思い出の地。当時所属したクラブでは高学年コースに交じり、倍の練習量をこなした。初めて全国大会に出場する基準を満たせたのもその頃だった。

 リオ五輪後の昨年9月に古傷の右肘を手術。年末までは本格的な練習ができず、調整不足は否めない。ただ「あと2日、この体で戦う」と萩野。プロとしての意地こそ今の最大のモチベーションだ。

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