フィギュア日本女子代表、平昌五輪3枠絶望的 上位2人順位「13以内」条件も…

 「フィギュアスケート・世界選手権」(29日、ヘルシンキ)

 18年平昌五輪の国・地域別出場枠の懸かる大会が開幕し、女子ショートプラグラム(SP)で日本勢は65・87点をマークした初出場の樋口新葉(16)=東京・日本橋女学館高=が9位で最高。本郷理華(20)=邦和スポーツランド=は12位、2月の四大陸選手権(韓国・江陵)で優勝した三原舞依(17)=神戸ポートアイランドク=は15位と大きく出遅れた。五輪枠で最大3枠を獲得するには上位2人の順位合計が「13」以内になる必要があり、日本勢は厳しいスタートとなった。女子フリーは31日(日本時間4月1日未明)に行われる。

 不安が現実になった。エースの宮原知子(関大)を欠く女子勢は初出場の16歳、樋口の9位が最高。本郷が12位で、期待された四大陸選手権女王の三原は15位に沈んだ。SP終了段階での上位2人の順位合計は「21」。まだ31日のフリーが残っているとはいえ、平昌五輪での出場3枠の確保は厳しくなった。

 「あまり感じたことのない緊張を感じてしまった。自分の感じていないところで深く考えすぎた部分があると思う」

 三原が唇をかんだ。演技終了の直前、3回転フリップが抜けて2回転になると、着氷してから転倒した。「跳び急いでしまった」。2006年のトリノ五輪から3大会連続で3枠を確保している女子勢だが、今大会は全日本選手権3連覇中の宮原が左股関節のけがで欠場。代役エースとしてのプレッシャーが重くのしかかっていた。

 四大陸選手権で9位だった樋口はミスのない演技を披露したが、得点が伸びなかった。宮原の代役として出場した3大会連続出場の本郷も2桁順位だった。「思い切り滑ることを意識しながら失敗しないようにしたい」と樋口。3枠が確保できる「13」以内は厳しいかもしれないが、2枠の「28」以内は絶対条件。開き直って戦うしかない。

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