羽生、今季初ノーミス演技に照準「すごく集中できている」

 「フィギュアスケート・世界選手権」(29日、ヘルシンキ)

 平昌五輪の国・地域別出場枠が懸かるフィギュアスケートの世界選手権は29日にヘルシンキで開幕する。28日に公式練習が行われ、30日にショートプログラム(SP)に臨む男子は羽生結弦(22)=ANA=や宇野昌磨(19)=中京大、田中刑事(22)=倉敷芸術科学大=が本番会場で調整した。

 黙々と練習に取り組む姿に、充実感がにじんだ。14年ソチ五輪金メダリストの羽生は2季続けて2位と悔しさを味わってきたシーズン総決算の大舞台を迎え「あまり世界選手権と感じていない。今の自分の状況にすごく集中できている」と語る。今季、一度もミスなしの内容でできていないSP、フリーで好演技をそろえることに照準を合わせる。

 フリーの音楽を流した練習では4回転ジャンプの出来に課題を残した。5度挑んだが、序盤のサルコーを除いて回転が抜けたり、細かなミスが出たり。一方で4回転を失敗した場合に再び演技に組み込み、2月の四大陸選手権で見せたようなリカバリー戦術も確認し「失敗もあったが、一つ一つの経験が本番へ向けて生きてくることも学んでいる」とあらゆる状況に備える構えだ。

 四大陸選手権で4種類5度の4回転を跳んで初優勝した17歳のネーサン・チェン(米国)や世界選手権2連覇中のハビエル・フェルナンデス(スペイン)ら激戦の男子。合計得点で世界歴代最高を保持する日本のエースは「自分のできる限界値をとにかく最大限に持ってきた状態で、試合に挑むことが一番大事」と詰めの調整を続ける。

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