宇野「同じ失敗しない」 昨年の雪辱へ静かに闘志

 「フィギュアスケート・世界選手権」(29日、ヘルシンキ)

 平昌五輪の国・地域別出場枠が懸かるフィギュアスケートの世界選手権は29日にヘルシンキで開幕する。28日に公式練習が行われ、30日にショートプログラム(SP)に臨む男子は羽生結弦(22)=ANA=や宇野昌磨(19)=中京大、田中刑事(22)=倉敷芸術科学大=が本番会場で調整した。

 シーズンのクライマックス、しかも五輪出場枠を懸けた初めての戦いを目前に控え、宇野は「普通ですね」と肩の力が抜けている。初出場だった昨年は「試合に向けた気持ちの持っていき方に失敗した」と、期待された表彰台に届かず7位に終わった。「最後は気持ち。同じ失敗はしない」と雪辱へ静かに闘志を燃やした。

 3種類、計4度の4回転を跳ぶフリーも、今では「攻める構成とは言えない」と頼もしい。この日の公式練習では4回転ループで回転が抜けるミスがあったが、動きは悪くなかった。ライバルよりも早く、開幕の1週間以上前からフィンランドに入り、課題の時差対策でも万全を期して不安を消し去った。

 2月の四大陸選手権から4週間で異例の3大会に出場し、心身の調整法を模索してきた19歳の全日本王者。今季の集大成を銀盤で見せる準備は整った。

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