照ノ富士V争い残ってる!怪力発揮で遠藤を大逆転
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「大相撲春場所・12日目」(23日、エディオンアリーナ大阪)
大関照ノ富士が平幕遠藤を浴びせ倒し、唯一1敗をキープ。1敗だった関脇高安は横綱日馬富士に小股すくいで敗れ、平幕栃煌山も妙義龍に寄り切られ2敗に後退した。
何という怪力だ。相撲巧者の遠藤に土俵際まで寄られた照ノ富士。先場所までならここで万事休すだが、上手をつかんでいた右腕だけで154キロの遠藤を持ち上げた。そのまま前に出ると、右足で切り返しながら浴びせ倒し。館内の度肝を抜いた。
膝の故障があったとはいえ、まるで別人。大関4場所目の昨年初場所から3勝、8勝、2勝、8勝、4勝、8勝、4勝と負け越しとかど番脱出の繰り返し。「痛みはあるよ」と万全ではないのだが、「先場所が終わってから、休まずにトレーニングした。やってよかった。今場所はけがした中で一番稽古できた。稽古はうそをつかない」と自信を持って土俵に上がっている。
優勝の行方は稀勢の里と照ノ富士に絞られてきた。場所後に治療のためモンゴルへ帰るという照ノ富士。でっかいお土産を持って凱旋したい。