安藤、低迷女子マラソンの救世主になる 世界の舞台で“忍者走り”披露へ

 日本陸上連盟は17日、理事会を開き、世界選手権(8月・ロンドン)の男女マラソン代表各3人を決定した。女子は名古屋ウィメンズマラソンで初マラソン日本最高記録の2時間21分36秒を叩き出し、内定していた安藤友香(23)=スズキ浜松AC=のほか、清田真央(23)=スズキ浜松AC=、重友梨佐(29)=天満屋=を選出。男子は川内優輝(30)=埼玉県庁=、井上大仁(24)=MHPS=、中本健太郎(34)=安川電機=が選ばれた。

 ニューヒロインの誕生を予感させた名古屋の快走から5日。16日に23歳の誕生日を迎えたばかりシンデレラガールが、世界の舞台へ思いをはせた。内定選手として都内で会見した安藤は「メダルに挑戦する気持ちを持って走りたい」と、力強く笑顔で抱負を語った。

 昨年のリオデジャネイロ五輪では福士加代子の14位が最高と惨敗に終わった日本女子。かつての高橋尚子、野口みずきという絶対的な存在感を示したエース格が不在の中、初マラソンで圧倒的なパフォーマンスを見せた23歳に懸かる期待は大きい。リオは寮でテレビ観戦したという安藤は「女子が低迷していると言われるけど、自分がしっかりここで飛び出して、引っ張っていけたら」と自覚を口にした。

 今後は両腕を下げ、上下動の少ない独特の“忍者走り”と呼ばれる走法に磨きをかけ、大一番に挑む。「自分らしい積極的な走りができれば、おのずと結果はついてくる」。世界の舞台で再び快走を見せた時、日本女子マラソンに待望のエースが誕生する。

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