史上最年少V16歳・阿部詩 兄・一二三と「同じ血が流れている」
ドイツのデュッセルドルフで行われた柔道のグランプリ大会、国際大会「ワールドツアー」を史上最年少の16歳で制した女子52キロ級の阿部詩(うた)=兵庫・夙川学院高=が3日、成田空港に帰国した。シニアの海外大会での鮮烈デビューに「驚きもありつつ、うれしい。今回は一切緊張せず、練習通りに戦えた」と胸を張った。
兄は豪快な柔道で快進撃を続けている66キロ級の阿部一二三(日体大)。出発前は「同じ血が流れてるのかな?」と首をひねったが、金メダルをぶら下げた今は「同じ血が流れてるんだと感じた。少しは近づけた」と自信をつけた。
世界選手権(8~9月、ハンガリー)代表も射程に捉え「明確に見えてきたので狙いたい」と意欲。代表選考会を兼ねた4月の全日本選抜体重別選手権(福岡)でも猛アピールする。