吉田沙保里、同級生・山中のV12を祝福「研究されても、やりぬくのが真の王者」

試合後、山中(右)を祝福する吉田沙保里=両国国技館(撮影・出月俊成)
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 「ボクシング・WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(2日、両国国技館)

 リオデジャネイロ五輪女子レスリング銀メダリストの吉田沙保里(34)が、王者・山中慎介(34)=帝拳=の12度目の防衛戦を観戦した。2人は同学年で親交があり、吉田は山中の練習も見学していた。

 山中は5度のダウンを奪って同級6位のカルロス・カールソン(26)=メキシコに7回57秒TKO勝ち。具志堅用高の13度防衛の日本記録に王手をかけた。

 女王として世界トップに君臨し続けた吉田だからこそ、王者には共感できる部分も多い。「何回倒しても相手は起き上がってきた。やりにくいだろうなと、自分に置き換えてみていた」。自身の武器タックルと山中の“神の左”を重ね、防衛すればするほど「相手は研究してくる。でも、それ(自分の武器)をやりぬくことが大事。真の王者はそういうことだと思う」と吉田。「(研究されても山中の)左は効いていた。それはすごいこと」と感嘆した。

 防衛回数については「あと1勝になって周囲から言われると思うけど、記録を気にせず一戦一戦頑張ってほしい」とエール。一方で、自身は世界選手権と五輪の世界大会V16があるため「私は超えないで~」とジョークでお願いしていた。

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