元琴欧洲が4月に佐渡ケ嶽部屋から独立へ 欧州出身初の師匠に

 大相撲の元大関琴欧洲の鳴戸親方(34)=本名安藤カロヤン、ブルガリア出身=が所属する佐渡ケ嶽部屋から独立し、4月から自らの部屋を設立することが1日、日本相撲協会関係者の話で分かった。今月中の協会理事会で承認される方向で、欧州出身初の師匠となる。外国出身では3人目。

 鳴戸親方は2002年九州場所で初土俵を踏み、06年初場所で欧州出身初の大関に昇進した。2メートルを超える長身を生かして優勝1度を記録。14年春場所で現役引退し、部屋付きの親方として後進を指導していた。現役時代に日本人女性と結婚し、14年1月に日本国籍を取得した。

 名称は「鳴戸部屋」で13年12月の消滅から復活する。同部屋は新横綱稀勢の里関が入門時から所属し、現在は田子ノ浦部屋に変更されている。

 鳴戸親方は東京都墨田区内での仮住まいから始め、内弟子は現在1人。既にブルガリア人の入門希望者もおり、5月の夏場所前に新弟子検査を受検予定だという。

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