稀勢の里の豆に6万8000人来たー!福呼ぶ日本出身横綱「おめでとう」大合唱

 大相撲初場所で初優勝し第72代横綱に昇進した稀勢の里(30)=田子ノ浦=が3日、千葉県成田市の成田山新勝寺で行われた恒例の節分会(せつぶんえ)に参加した。午前、午後を合わせて集まった6万8000人は昨年の5万人を大きく上回るフィーバーぶり。横綱白鵬(31)=宮城野=とも大観衆の前でガッチリ握手し、相撲界の顔として、けん引役を誓った。

 愚直に相撲道をまい進し、ついに努力が報われた稀勢の里の豆なら、たんまり福も詰まっている。成田山にも19年ぶりに誕生した日本出身横綱のフィーバーだ。大本堂前は人で埋め尽くされた。

 横綱白鵬、人気力士の幕内遠藤らに加え、芸能人も市川海老蔵、菜々緒、山口紗弥加らが参加する中、堂々の“主役”だった。登場するや、「稀勢の里~」、「おめでとう~」の大合唱と拍手。「祝新横綱」のボードも掲げられた。午前の豆まきは4万人、午後は2万8000人。参拝客計6万8000人は昨年の同5万人を大きく上回った。

 元野球少年は豪快に福豆を投げて応えた。「自分だけじゃないけど、そういうところでやれるのは光栄。1人でも多くの人に豆を取ってもらいたいと思った。(風が)アゲンストでなかなか届かなかったけど。温かい声援も言葉も頂いた。一番奥の方まで本当にたくさんの人。本当にありがたい」。横綱“初仕事”が熱気に包まれ、感謝の言葉を並べた。

 大観衆が見守る中、大本堂前の舞台で白鵬とガッチリ握手した。横綱昇進後、初めて顔を合わせた白鵬は「『おめでとう』という感じで握手を交わしました」と祝福。稀勢の里は「実績的にはレベルが違う。同じとは思っていない」と言うものの、自らにかかる周囲の期待は自覚する。

 「横綱になったからではないけど、また相撲界のためにもやっていきたい」。相撲界の顔として、責任を果たしていく。

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