北島氏、渡辺の世界新に「立ち会えて興奮した」 引退以来初泳ぎも披露

 「競泳・東京都選手権」(29日、東京辰巳国際水泳場)

 男子200メートル平泳ぎ決勝で、リオデジャネイロ五輪6位の渡辺一平(19)=早大=が、2分6秒67の世界新記録で優勝した。12年岐阜国体で鹿児島・志布志高の山口観弘(現東洋大)が樹立した2分7秒01を0・34秒上回り、世界で初めて2分6秒台をたたき出した。

 “ポスト北島”の世界新記録に、中継番組で解説を務めた北島氏も放送席を立ち上がって驚いていた。「この辰巳で、僕が世界記録を出したレーンで出してくれて、その場に立ち会えて興奮した。とてもうれしいです。これこそ日本のお家芸だなと」。喜びのあまり「僕のプレートを消してください」と冗談も飛び出した。

 この日は北京五輪メドレーリレー銅メダルメンバーでエキシビジョンマッチに出場し、昨年4月の引退以来となる平泳ぎも披露。「懐かしいけど、老いを一番感じました」と息を切らしながら、「若手がどんどん伸びてる。世界で戦える選手が増えたのはうれしい」と、後輩たちの活躍に目を細めていた。

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