競泳・金藤、現役続行も?来月の高地合宿で考え変わる可能性

 デイリースポーツ制定「2016年度ホワイトベア・スポーツ賞」の表彰式が26日、東京都千代田区の第一ホテル東京アネックスで行われた。受賞者は昨夏のリオデジャネイロ五輪で銀メダルを獲得し、世界を驚かせた陸上男子400メートルリレー日本代表チームと、同じくリオ五輪の競泳女子200メートル平泳ぎ金メダルの金藤理絵(Jaked)、柔道男子90キロ級で頂点に立ったベイカー茉秋(東海大)の2個人、1団体。

 現役続行にグラリ?表彰式で金藤は「(指導を受ける)加藤コーチから『お前は細かすぎる』とよく怒られるけど、日本人の強さでもある。私はその細かさで、2017年も昨年に負けないくらい熱い1年にしたい」と前向きな言葉を発した。

 100分の1秒にこだわる“繊細娘”だからこそ進退も簡単には明言できない。これまで熟考を重ねたが、4月の日本選手権(名古屋)出場は「まだ決めてない」と金藤。ただ、2月中旬からは例年通り米フラッグスタッフで高地合宿を行うことを明かし、「10年やってきた場所で(続行に)考えが変わる可能性もあるし、やっぱり無理だと思うかもしれない」と話した。

 リオで悲願を達成したが、あと0・54秒に迫った世界記録には未到のまま。「周囲から『メダルは国のものでもあるけどタイムは自分のものだから頑張って欲しい』と言われ、もう一度頑張ろうかなと思うこともある」と揺れる思いを明かした。

 日本選手権に出場した時点で7月の世界選手権(ブダペスト)の出場権も得る。日本競泳界で五輪と世界選手権両方で金メダルを獲得したのは、02年度にホワイトベア・スポーツ賞を受賞した北島康介氏のみ。「世界選手権では獲ったことがないメダルや(世界新記録の)2分18秒台を目指したいと思えたら(続ける)」。28歳が最後にもうひと花咲かせるのか-。決断の日は近い。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス