錦織 次はフェデラー!四大大会では初 格下ストレー倒で6年連続16強

 「テニス・全豪オープン」(20日、メルボルン)

 シングルス3回戦が行われ、男子で第5シードの錦織圭(27)=日清食品=が予選から勝ち上がった世界ランキング121位のルカシュ・ラツコ(スロバキア)をストレートで下し、6年連続で16強入りを果たした。4回戦では四大大会男子最多17勝で元世界1位のロジャー・フェデラー(スイス)と対戦する。四大大会での顔合わせは初めて。

 錦織にとっては今大会初めて夜の開始となった3回戦。第2セット序盤には雨のため、屋根が閉まった。試合環境の変化があった中でも動じず、過去2戦2勝だった格下のラツコを圧倒した。1セットも落とさず、2時間11分で勝ちきり「素晴らしい試合ができた」と声を弾ませた。

 駆け引きのうまさが際立った。第1セットは3-3の第7ゲームでブレークに成功すると直後の第8ゲームでは巧みなドロップショットで40-0とし、さらにサーブアンドボレーでキープしてペースを握った。屋根が閉まってからは「風もなく、思い切り打てた」。ラツコの第2サーブになると鋭いリターンで崩し、力強いフォア、切れのあるバックハンドで攻め、ノータッチの決定打を計46本も量産した。

 前日には3連覇を狙った第2シードのジョコビッチ(セルビア)が敗れる波乱があったが、日本のエースは予選から5試合を勝ってきた勢いのあった相手に対し「重要なところでいいサーブが打てた」とブレークを1度しか許さずに実力差を示した。

 6年連続で進出した4回戦では膝の故障から復帰してきた元世界ランキング1位のフェデラーと激突する。対戦は15年11月のツアー・ファイナル以来で、四大大会では初対決。対戦成績は2勝4敗と分が悪いが、「純粋に楽しみ。思い切ってプレーしたい」と心待ちにした。

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