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前代未聞の豪雪駅伝 地元・京都が最強寒波に負けずV

 雪が降る中、第3中継所でたすきをつなぐ選手たち
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 「全国都道府県対抗女子駅伝」(15日、京都市西京極競技場発着=9区間、42・195キロ)

 地元の京都が2時間17分45秒で3年ぶり最多16度目の優勝を果たした。前日から降り続く雪の影響で10センチ近い積雪があり、早朝から続いた除雪作業のかいあって例年通り開催。大雪警報が発令され、途中は吹雪に見舞われるなど過酷なレースとなったが、駅伝発祥100年の節目の年に、出発の地・京都が歴史に名を刻んだ。

 白く染まった都大路を地元京都が熱く盛り上げた。前日から降り積もった雪は10センチ近く。早朝から懸命の除雪活動が実を結び、開催にこぎ着けた。力強い“後押し”を受けた京都が大雪警報が発令される中でのレースを制し、3年ぶり最多16度目の優勝を飾った。

 号砲後も降り続く粉雪は、徐々に吹雪へと変わっていった。2-3区の第2中継所では数メートル先がかすむくらいに吹き付け、区間1位で首位に立った2区片山弓華(16)=立命館宇治高=は「雪のレースは初めて。顔に当たって痛かった」と苦笑いで振り返った。

 タスキが5区に渡る頃には強風で雪は横殴りに。頭に雪を積もらせながら走った5区又村菜月(17)=立命館宇治高=は「少しでも前にと思ったけど、向かい風で前が見えなくて…。雪が目に入る感じ。でも気にしたら負けだと思った」。歯を食いしばり、視界の悪い前方をひたすら見つめ、足を動かした。

 過酷な状況の中でタスキをつなぐ後輩の姿に胸を打たれたのが、最終9区の筒井咲帆(20)=ヤマダ電機。「1番でゴールするしかない」と腹をくくり、首位千葉と2秒差でタスキを受けると一気に前に出た。終盤は岡山・小原の猛追に遭ったが気付かず、沿道から聞こえる「12秒差!」という声にも「気は抜けない」と気を引き締めただけ。競技場に入り、大型ビジョンを見て初めて「ヤバイ。絶対負けたくない」と力を振り絞った。

 ゴールテープを切る感動の瞬間は、テープが足に絡まりまさかの転倒。とにかく必死だった。1キロの通過も、中間点も、一度も腕時計をチェックせず。「タイムは気にせず、とにかく1番!!と思っていた」。ゴール時もタイマーを止め忘れ、「時計いらなかったですね」と冗談交じりで喜んだ。

 駅伝の発祥から今年で100年。最初の出発地は京都だった。アンカー筒井が「おめでたい年に優勝できてよかった」と言えば、2区片山も「歴史に『京都』を刻めてうれしい」と声を弾ませた。雪にも、他チームの猛追にも負けず、京都が節目の年に女王に返り咲いた。

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