短水路（２５メートルプール）で争う東京都新春水泳競技大会が１４日、東京辰巳国際水泳場で開幕し、女子２００メートルバタフライはリオデジャネイロ五輪代表の長谷川涼香（１６）＝東京ドーム＝が２分２秒９６の短水路日本新記録を樹立。今月９日までメキシコで行っていた初の高地合宿の成果を発揮し、３年後の東京五輪に向けて好スタートを切った。

　新年最初のレースで短水路女子２００メートルバタフライの前記録保持者、中西悠子のタイムを０秒１６更新。それでも長谷川は「調子的に２分２秒５ぐらいまでは出ると思っていたのでちょっと悔しい」と不満も漏らした。

　リオ五輪後には日本の女子２００メートルバタフライをけん引してきた星が引退。「星さんが抜けてどれだけ伸びるか分からないが、『やっぱり２００メートルバタフライは長谷川涼香』と言われるようになりたい」。自身の存在を知らしめる場は７月の世界選手権（ブダペスト）になる。「一昨年の世界選手権で（金メダルの）星さんが出した２分５秒５６を最低限切って、メダルを取れるように頑張りたい」と誓った。