東洋大“鉄紺”のプライド見せ2位も青学大に完敗

 「箱根駅伝・復路」(3日、神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)

 3年ぶりの総合優勝を狙った往路4位の東洋大は、青学大から7分21秒差の11時間11分31秒で2位に終わった。

 “鉄紺”のプライドを見せ2位まで浮上した東洋大だったが、青学大の背中は遠く7分21秒差の完敗。酒井俊幸監督は「青学さんは選手個々に合わせてフィジカルを作ってくる。それはずぬけてますね。それに伝統も加わってきた」と、王者の強さに脱帽した。

 ただ、出雲6位、全日本9位と今季は決して前評判が高くなかった中、意地は見せた。精神的に幼い面があり、監督との折り合いも悪かった3年生が奮起。復路では9区で野村峻哉(3年)が区間賞を獲得するなど、9年連続3位以内の伝統をつなぐ立役者となった。

 全日本後に監督と直接会談したという野村は「スピード練習をしたい僕らと距離を踏ませたい監督でズレがあった。でも、監督を信じないと駄目だと思った」と振り返り、酒井監督も「うちは地味だが、鉄紺らしいブレない走りを目指さないと駄目。3年生が来年につながる走りをしてくれた」と目を細めた。

 来季、目指すは“打倒青学”。指揮官は「これまでやってきたことに何かプラスしないと」と、逆襲へ早くも策を巡らせていた。

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