「フィギュアスケート全日本選手権」（２４日、東和薬品ラクタブドーム）

　男子フリーが行われ、ＳＰ２位から宇野昌磨（中京大）が１９２・３６点、ＳＰとの合計２８０・４１点で逆転で初優勝を果たした。フリップとトーループの２本の単独４回転ジャンプは着氷が乱れたが、何とか踏ん張る我慢の展開。後半は４本のコンビネーションのうち３本を成功させ、宇野としては完璧とまではいかないながらも、演技をまとめた。

　後半のコンビネーションジャンプでは、４回転トーループからの後半部分が飛べずに、序盤で飛んだジャンプの繰り返しと認定されて取りこぼしがあったが、これ以外は３回転ルッツ－２回転トーループ、３回転アクセル－１回転ループ－３回転フリップ、３回転サルコー－３回転トーループとそれぞれ成功させた。

　スピン、ステップではステップシークエンスがレベル２だった。フライング足換えコンビネーションがレベル３と、伸びしろは残した。

　以下、各技術要素の得点と構成点。※は演技後半のため加点あり。

【技術点】１０１・１６点

（１）４回転フリップ　１０・４１点（ＧＯＥが-１・８９点）

（２）４回転トーループ　９・６１点（ＧＯＥが-０・６９点）

（３）３回転ループ　６・３０点

（４）フライングキャメルスピン　レベル４　４・０６点

（５）ステップシークエンス　レベル２　３・９６点

（６）フライング足換えコンビネーションスピン　レベル３　４・００点

（７）３回転アクセル※　９・６４点

（８）４回転トーループ（繰り返し）※　７・９３点

（９）３回転ルッツ－２回転トーループ※　８・７３点

（１０）３回転アクセル－１回転ループ－３回転フリップ※　１７・５９点

（１１）３回転サルコー－３回転トーループ※　１０・７７点

（１２）コレオグラフィックシークエンス　レベル１　３・３０点

（１３）足換えコンビネーションスピン　レベル４　４・８６点

【構成点】９１・２０点

【フリー合計】１９２・３６点