格闘家一家17歳南條が初V 恩師の胸で涙「恩返ししたかった」

 「レスリング・全日本選手権」(21日、代々木第二体育館)

 17年世界選手権(パリ)代表の1次選考会を兼ねて行われ、女子55キロ級決勝は、17歳の南條早映(さえ、エリートアカデミー)が角谷萌々果(至学館大)を破って初優勝を果たした。同63キロ級は、伊藤彩香(23)=東新住建=が2連覇。男子グレコローマンスタイル130キロ級は、園田新(拓大)が3連覇した。

 勝利の瞬間、南條はいの一番に吉村祥子コーチに飛びついた。大きな赤ん坊のように泣いた17歳は「決勝前に『やることやって勝ったら胸に飛び込んでこい』と言われた。恩返ししたかった」と、普段は叱られてばかりの恩師に報いた。

 叔父はリオ五輪で柔道女子監督を務めた南條充寿氏で、父・匠さんも柔道とレスリング経験者という格闘技DNAを持ち「東京五輪で絶対に優勝したい」と一家の夢を背負う。

 今回は五輪非実施階級での制覇となったが、将来的には五輪4連覇の伊調馨(ALSOK)や、リオ五輪63キロ級金メダルの川井梨紗子(至学館大)が転向する58キロ級への挑戦を表明。「まだまだ歯が立たないけど、(代表の座を)虎視眈々(たんたん)と狙いたい」と下克上を誓った。

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