日大東北相撲部、顧問が部員暴行 デッキブラシで殴りけが

 福島県郡山市の私立日大東北高は18日、相撲部顧問の男性教員が部員の男子生徒をデッキブラシで殴り、けがを負わせるなどの暴行を繰り返していたと明らかにした。男子生徒は7月に転校した。学校側は同月、教員による暴行を把握したが、処分していなかった。記者会見した松井弘之校長は「前途ある教員なので、処分しなくていいと考えた」と釈明した。

 同校によると、教員は20代。部活の稽古後、入浴のため裸になった1年の男子生徒を木製のデッキブラシで殴り、けがをさせた。別の日には、同じ生徒の顔を平手打ちしたり、尻を蹴ったりした。硬いゴム製のハンマーで頭をたたいたこともあった。

 また、相撲部コーチをしていた50代の男性非常勤職員は、のこぎりの刃を上向きに置き、同じ生徒にその上で腕立て伏せをさせたという。コーチは9月に自主退職した。

 生徒の保護者が転校前、暴行を受けたと学校に連絡。教員は学校の聞き取りに「生徒を強くしたいあまり、指導が行き過ぎた」と事実関係を認めた。松井校長は会見で、転校について「(教員の暴行が)一因だったと思う」との認識を示した。

18日から自宅待機

 一方、教員を18日から自宅待機にさせ、他の部員の被害を確認した上で処分を検討すると表明。「転校した生徒に謝りたい」と述べた。

 教員は今年4月、相撲部顧問に就任した。部員は現時点で3人。相撲部は創設以来、全国高校総体に15回出場している常連校。

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