豪栄道 綱とりへ痛恨1敗 「立ち合いがイマイチ」連勝は20でストップ

 「大相撲九州場所・6日目」(18日、福岡国際センター)

 綱とりの大関豪栄道は小結玉鷲に突き落としで敗れ、初黒星で先場所からの連勝は20で止まった。平幕唯一全勝だった蒼国来も敗れ、初日から6連勝は横綱鶴竜1人となった。

 額と唇から流血し、口の周りは砂だらけだった。豪栄道は立ち合いで今場所初めて差し込まれた。左に回り込み、一瞬にらみ合った後、逆襲に転じたが、土俵際で突き落とされると、わずかに早く土俵に落ちた。

 支度部屋に戻る前にモニターテレビで取り口を確認し、「立ち合いがイマイチ。もっと踏みこまなダメだな」とつぶやいた。これで先場所初日から始まった連勝が20でストップ。「自分が(落ちるのが)早かったんじゃないか。立ち合いが軽かった。悔しいけど、仕方がない」と潔く完敗を認めた。

 綱とりを成し遂げるためには、優勝なら確実、最低でも優勝に準ずる成績を残さなければならない。八角理事長は「負けはしたけど内容ある相撲。ここは気持ちの切り替えが大事」と評した。

 痛恨の黒星を喫したのは紛れもない事実だが、V本命の白鵬も結びで1敗に後退。まだ運は向いている。「また明日から集中してやるだけ。これからのことは明日の相撲次第」と必死に前を向いた。

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