平尾誠二さん母校花園ならず 高崎GM「あいつと一緒に全国に行きたかった」

号泣しながら高崎利明GM(手前中央)の話を聞く伏見工フィフティーン(撮影・荒木司)
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 「全国高校ラグビー京都府予選・決勝、京都成章20-17伏見工・京都工学院」(13日、宝が池球技場)

 全国高校ラグビー4度の優勝を誇る伏見工が学校統合による合同チーム「伏見工・京都工学院」として臨んだが、京都成章に競り負けて2年連続の優勝を逃した。

 防戦一方だった前半19分にようやく反撃。華麗につないで最後はWTB木村朋也(3年)が中央に飛び込み先制トライを奪った。だが前半終了間際、京都成章のWTB末広賢三(3年)にトライを奪われ、7-7の同点で折り返した。

 後半は1トライずつ奪って12-12で迎えた後半19分、京都成章は末広のキックパスを受けたWTB笹岡海斗(2年)がゴール右に勝ち越しトライを決めた。

 伏見工・京都工学院は12-20となりロスタイム、最後まで攻めた。ボールをつないで最後はナンバー8高山晃樹(3年)が飛び込みトライ。執念は見せたが及ばなかった。

 10月20日に亡くなった同校OBの平尾誠二さんに捧げる花園切符はならなかったが、あきらめない伏工魂は受け継がれていた。高校時代、ともに戦い全国制覇した同校の高崎利明ゼネラルマネジャーは「個人的にはあいつと一緒に全国に行きたかった。(天国から)助けてくれんかった。(墓前に)文句言いに行く」と、無念さを隠せなかった。

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