羽生巻き返しは“許容範囲”の2位…フリーの得点トップも優勝には届かず  

 「フィギュアスケート・GPシリーズ・スケートカナダ」(29日、ミシソーガ)

 フリーが行われ、男子はGPファイナル4連覇を目指す羽生結弦(21)=ANA=が2位、女子は宮原知子(18)=関大=が3位に入った。男子ショートプログラム(SP)4位と出遅れた羽生は、フリー1位の183・41点と巻き返したが、優勝したパトリック・チャン(カナダ)には届かなかった。SP2位の無良崇人(25)=洋菓子のヒロタ=は8位。女子SP5位の宮原はフリー3位の126・84点で、合計192・08点。世界女王エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)が優勝した。本郷理華(20)=邦和スポーツランド=は6位、永井優香(17)=東京・駒場学園高=は11位だった。

 久石譲さんの曲を組み合わせた「ホープ&レガシー」の穏やかな調べがやむと、羽生はほっとしたような笑みを浮かべた。足のけがなどの影響で完調ではない中、4回転ジャンプを4本中2本決め、フリーはトップとなる得点で巻き返した。「体が持ってくれた」。今できることをやり、ファイナル進出へ向け“許容範囲”の2位に入った。

 4回転を連続でミスし、4位だったSPの反省を生かした。今季から導入した4回転ループは、SPに続いてダウングレードとなって転倒した。しかし、ここで動揺せず、続く4回転サルコーは軽やかに成功。連続ジャンプの4回転サルコーこそ2回転となったが、課題だったフリーの演技後半を耐え抜き「ターゲットとしていたものができたのは大きい」と充実感も見せた。

 今季の目玉となる4回転4本は、全て決めることができなかったが、シーズンは始まったばかり。昨季もこの大会で2位に終わった後、悔しさを糧にNHK杯で世界歴代最高得点を更新した。「これからまた(状態を)どんどん上げていきます」と話す顔には情熱がほとばしっていた。

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