豪栄道熱狂Vパレード 故郷に錦!寝屋川に2万2000人詰めかけた

 大相撲秋場所で初優勝を全勝で果たした大関豪栄道(30)=境川=が16日、故郷の大阪府寝屋川市に凱旋し、祝賀パレードに約2万2000人が詰めかける大フィーバーとなった。パレードに先立ち、エディオンアリーナ大阪で秋巡業「なにわ場所」が開催され、約5500人が86年ぶりに賜杯を抱いた大阪出身力士に大声援。九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)で挑む綱とりへ“なにわパワー”が満タン注入された。

 寝屋川市駅前は、午後2時過ぎから人、人、人であふれかえった。豪栄道は「少なかったらどうしよう…」と話していたが、心配無用だった。優勝祝賀会開始の同4時半には、約500メートルのパレードコース沿道にぎっしり。約2万2000人がわが街のヒーローをひと目拝もうと、詰めかけた。

 「生まれ育った寝屋川市でパレードができて誇りに思います」と感無量の面持ち。インタビューで優勝の要因を問われると「寝屋川市の皆様の声援のおかげです」と答え、「わーっ!!」と地鳴りのような歓声が沸き起こった。

 白いオープンカーに乗った大関は「よこづなー!!」との気の早い声援にも満面の笑み。九州場所で優勝すれば、大阪出身力士では100年ぶりの横綱昇進となる。「思いに応えられるように努力します」と誓った。

 午前の秋巡業では、わんぱく相撲にも参加した。4歳のおい、流(ながれ)くんを土俵で“かわいがり”、「あいつはへたれ」とニヤリ。土俵入りでは流くんの弟、生後3カ月の詩(うた)くんを抱きかかえた。「歓声を頂き、稽古に身が入った」と充実の凱旋となった。

 「周りは夢を求めるけど、自分はマイペース」と自然体を強調。一方で「プロなら注目されないとダメ」と力を込めた。なにわの熱き期待を力に変え、今度は横綱として故郷に錦を飾る。

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