赤の衣装に身を包んだ真央、反省の2位「ぽろぽろとミス。余裕ない感じ」

 「フィギュアスケート・フィンランディア杯」(7日、エスポー)

 女子でショートプログラム(SP)2位の浅田真央(26)=中京大=はフリーも2位の121・29点で、合計186・16点の2位だった。フリー1位のケイトリン・オズモンド(カナダ)が合計187・27点とし、SP3位から逆転優勝した。今季初戦に臨んだ浅田は、フリーはこの日が実戦初披露。演技後半の3回転フリップが2回転になるなど、ジャンプにミスが出て得点を伸ばせなかった。

 演技が終わると少し悔しそうな表情を浮かべ、首をかしげた。浅田は初披露のフリーで得点を伸ばせず「ぽろぽろミスがあった。課題はたくさんあると感じた」と現状を素直に受け止めた。

 曲はSPと同じ「リチュアルダンス」のオーケストラバージョン。フリーと合わせて1つの物語が完結する。前日の黒から一転、「情熱的に踊る女性」がテーマの赤い衣装に身を包み、SPのフィニッシュポーズからストーリーが始まった。

 冒頭のダブルアクセルはきれいに着氷したが、序盤は3回転ルッツの踏み切り違反で減点され、後半の3回転フリップは2回転に。「フリーは初めて滑ったせいか、余裕がない感じがあった。全力では滑れたが、今は自分の最高のレベルではない」と振り返った。

 調整遅れには、体調面の不安もある様子だ。佐藤信夫コーチは「本当はもっと負荷をかけていかないといけないが、まだそれができる段階ではない」と明かす。「焦りは禁物。スローペースかなと思うが、何とか後戻りをしないように、前へ、前へ行けたら」と慎重な姿勢を見せる。

 次の舞台は2週間後に迫ったグランプリ(GP)シリーズ、スケートアメリカ。代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)はGPシリーズで跳べれば「ベスト」というが「早く挑戦できたらいい」と話す通り、メドは立っていないのが現状だ。マイペースならぬ「マオペース」と臨んだ今季初戦。「焦った方がいいと思う。早く自分の最高のレベルで臨めるようにしていきたい。失敗は次に生かしたい」と浅田。ギアを少し上げ、2週間後へ向かう。

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