初V豪栄道、高卒エリートも大関で苦しむ 史上4位のスロー記録も

万雷の拍手を受け感無量の豪栄道(撮影・佐々木彰尚)
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 「大相撲秋場所・14日目」(24日、両国国技館) 

 大関豪栄道が幕内玉鷲を寄り切り、初日から14連勝で初優勝を決めた。かど番の優勝は08年夏場所の琴欧洲以来8人目。優勝インタビューで「つらい日々もあったんですが…」と語った通りに、大関昇進後は苦しむことも多かった。

 高校時代に名門の埼玉栄高で活躍し、高校横綱など多くのタイトルを獲得。将来を期待され、境川部屋に「澤井」として入門した。05年初場所で初土俵。同年春場所で序ノ口優勝を果たすなど、三段目、幕下で優勝し、06年九州場所で新十両に。しこ名を「豪栄道」に改めた。

 その後も番付を上げ、三役の常連に。12年夏場所以降は関脇を守り続け、優勝争いにも度々、顔を出すようになった。そして、14年名古屋場所後に大関に昇進。大きな期待を集めた。

 しかし、昇進を決めた場所で負った左膝半月板損傷など、けがが多く大関昇進直後から苦しんだ。2場所目の14年九州場所で5勝10敗と負けがこみかど番に。地位は守り続けたが、15年秋場所、今年の初場所、そして今年の名古屋場所と負け越し、今場所が4度目のかど番だった。大関としての2桁勝利は今場所と今年の春場所の2場所だけ。思うような成績を残せずにいた。

 新入幕の07年秋場所から約9年。幕内在位53場所目での初優勝は史上4位のスロー記録だ。優勝インタビューでは「今日で少し報われました」と目に涙を浮かべていた。

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