豪の壁…日本大敗 3点シュートもゼロ

 「バスケット女子・国際強化試合、日本41-80オーストラリア」(7日、アオーレ長岡)

 8月のリオデジャネイロ五輪に出場するバスケットボール女子日本代表「アカツキファイブ」が、2012年ロンドン五輪銅メダルで世界ランキング2位のオーストラリア代表と対戦し、世界ランク16位の日本は41-80で完敗した。五輪でのメダル獲得へ向けて“世界の壁”の高さを味わった。第2戦は9日に東京で行われる。

 目の前に立ちはだかるのは、高い高い壁だった。昨夏のアジア選手権で優勝し、既にリオデジャネイロ五輪出場を決めている日本だが、世界ランク2位の豪州にまったく歯が立たなかった。

 第1Qこそ7点差でしのいだが、第2Qは攻め手を欠いた。持ち味の素早いパス回しでチャンスを探るも、シュートはタイミングをずらされてばかり。生命線の3点シュートは1本も決まらなかった。

 平均身長185・8センチのオーストラリアに対し、米プロリーグWNBA参戦のため193センチのエース渡嘉敷を欠いた日本は176・2センチ。ゴール下は全員180センチ台だ。粘り強く守っても、205センチのキャンベージにリバウンドを拾われ17点を許した。吉田主将は「高さで勝てない中、走って流れをつかむ力が足りなかった」と反省の言葉を口にした。

 184センチの間宮は「一人じゃ勝てないけど、チームで守れれば抑えられると思う」と前を向くが、武器である堅守速攻を強豪相手に発揮できるか。リオまであと3カ月。高さと正確性という課題を克服しない限り、メダル獲得は難しい。

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