錦織フルセットで敗戦 日本8強逃す

 「テニス・デ杯ワールドグループ・1回戦、英国3-1日本」(6日、バーミンガム)

 シングルスが行われ、日本は世界ランキング6位の錦織圭(26)=日清食品=が同2位のアンディ・マリーにフルセットの末に競り負け、通算1勝3敗でベスト8進出を逃した。2連覇を狙う英国は7月の準々決勝に進出し、日本はWG残留が懸かる9月の入れ替え戦に回る。最終のシングルス第2試合で予定されていた世界87位のダニエル太郎(エイブル)と同157位のダニエル・エバンズの対戦は行われなかった。

 勝負は紙一重だった。エース対決で一歩も譲らぬストローク戦を演じ、錦織はA・マリーを追い詰めた。だが4時間54分の激闘で前回王者の壁に阻まれ「デ杯では自分が2回勝つのが任務。まだ爆発力が足りない」と悔しさを隠さなかった。

 1勝2敗と後がない状況で「自分のプレーを貫いた」と守備の名手に真っ向から挑んだ。最初の2セットは「悔やむポイントがある」とサーブやスマッシュのわずかなミスを突かれて落としたが、第3セットから広角に打つフォアの強打で反撃。「攻めを急いでも守備が強固なのでミスが出る。落ち着いて多彩な球種を交えながら戦えた」と緩急自在のショットで盛り返した。

 球速の落ちる第2サーブを狙われる課題も残したが、英国の大黒柱と互角に渡り合ったラリーの応酬は今後のマスターズ大会や四大大会への糧になる。「自分に合ったテニスをまた新発見できた」と手応えも口にした。

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