五郎丸 決死の出航、失敗も覚悟の上!

 昨年のラグビーW杯イングランド大会で日本代表の躍進をけん引したFB五郎丸歩(29)=ヤマハ発動機=が5日、初めて挑戦する世界最高峰リーグ・スーパーラグビー(SR)のレッズ(豪州、ブリスベン)に合流するため、成田空港から渡豪した。出発前に会見を開き、失敗も覚悟の上での挑戦であることを明かした。8日からレッズの練習に合流する。

 まばゆいフラッシュに浮かぶ表情には、一点の曇りもない。昨秋のW杯で一躍“国民的ヒーロー”となってから約4カ月。世界最高峰リーグのSRに挑戦する五郎丸が、海を渡る前に決死の覚悟を示した。

 「簡単なものじゃないのは分かっている。(試合の)ジャージーを着られずに帰ってくるシチュエーションもありうる」

 入団するレッズは、11年には優勝の実績もある強豪。定位置は保証されていない。試合に出られないことも十分に考えられる。ただ、だからこそ、1選手として久々のやりがいを感じている。「高い壁だと思う。でも、高い壁にチャレンジできることがプレーヤーとして楽しみ。壁を乗り越えられたら、ラグビー選手として、1人の人間として成長できる」と決意を口にした。

 11月にレッズ入りが決まってから、常々「失敗をしたい」と話してきた。「ヤマハにいれば、ポジションが確立された状態でプレーできる。でも確立されていない状態でチャレンジすることが僕のラグビー人生にとって大事だと思った」と、その真意を明かした。

 現地に到着した日の夜に、レッズとクルセイダーズのプレシーズンマッチを見学。8日からチーム練習に合流する。「ゴールやPGは要求される部分。しっかり自分のパフォーマンスを出して、得点に絡んでいきたい」と、得意のキックでのアピールを誓った。

 W杯後はテレビ出演や、イベントなどラグビー以外の仕事に引っ張りだことなったが、競技普及のために可能な限り受けてきた。その役割もここで一区切りつく。「ラグビー以外の出番は増えましたけど、充実していた。国内で自分にできる精一杯をやって、(豪州に)出発できる」。ラガーマン、五郎丸歩の真価が問われる戦いが始まる。

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