愛知が15年ぶりV アベック優勝は初

 「全国都道府県対抗男子駅伝」(24日、広島市・平和記念公園前発着=7区間、48キロ)

 愛知が2時間20分12秒で15年ぶり2度目の優勝。大会史上初となる女子とのアベック優勝を成し遂げた。2区終了時点で8位だったが、3区の田中秀幸(25)=トヨタ自動車、4区の三輪軌道(18)=愛知高=がともに区間賞の走りでトップに立つと、その後は一度も首位を譲らずにゴールテープを切った。

 寒風を切り裂くように、両腕を突き上げた。山本がゴールした瞬間、愛知が新たな歴史を作った。21回目の大会(女子は34回)にして史上初の男女アベック優勝。たすきリレーの違反があった昨年の失格から一転、頂点まで駆け上がった。

 胴上げで宙を3度舞った佐藤敏信監督(53)=トヨタ自動車陸上長距離部監督=は「アベック優勝は素直にうれしい。入賞できればいいと思っていたけど、途中から欲が出てきた」とほくそ笑んだ。

 1区でトップと15秒差で粘り、正月の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)を連覇したトヨタ自動車の田中が3区で6秒差に猛追。4区の三輪が残り400メートルを切ってトップに立った。三輪は「全国で先頭を走ったことがないので興奮した。テレビに映っていると感じながら走った」と話した。

 男女そろっての優勝は県を挙げての強化が実った結果だった。男子は15年前に優勝したが、その後は入賞がやっと。その危機感から、愛知陸上競技協会が中心となり、中高生を対象に都道府県駅伝のための男女合同合宿を10年前から実施。夏と冬に100人ほどの選手を集めて、競技に臨む心構えから植え付けた。

 男女とも今年の大会に出場したのは愛知県の中高出身者のみで、全員が合宿の経験者。初めて「オール愛知」が実現した年に、史上初の快挙を成し遂げた。

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