萩野400個メVライバル瀬戸に対抗心

 「競泳・東京スイミングセンター招待公認記録会」(23日、東京スイミングセンター)

 右肘骨折から5カ月ぶりに復帰した12年ロンドン五輪男子400メートル個人メドレー銅メダルの萩野公介(21)=東洋大=は、400メートル個人メドレーを4分16秒06で制し、大会6冠を達成。16年リオデジャネイロ五輪に向けて回復ぶりをアピールした。

 萩野が久々に実戦で臨んだ本命種目で、戦っていたのはライバル瀬戸の残像だった。「レース中にここで(瀬戸)大也がいたらどうだったかなとか考えた」。自身が欠場した世界選手権の同種目では瀬戸が優勝。リオ五輪でも2人で金メダルを争うだけに「絶対にもぎとってやる。自分の中ででかい発奮材料になっている」と闘志をむき出しにした。

 5カ月ぶりの復帰戦は4日間で7種目14レースをこなし、故障の影響を感じさせない泳ぎを見せた。「無事に終えられて御の字。泳げる幸せを感じたし、課題も収穫もあった」。27日から年末までスペインで高地合宿を行うが、「来年に向けて大切な1カ月になる。死にものぐるいで頑張る」と覚悟を決めた。

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