2季ぶり復帰の加藤が3位でW杯当確

 「スピードスケート全日本距離別選手権・第1日」(23日、長野市エムウエーブ)

 国内開幕戦が始まり、男子500メートルで2010年バンクーバー五輪銅メダリストの加藤条治(30)=日本電産サンキョー=が2シーズンぶりの公式戦出場で3位に入り、今季のワールドカップ(W杯)代表入りを確実とした。

 1組目の単独滑走。昨季を完全休養して「実績なし」扱いの選手に与えられた“試練”だったが、加藤はレース1本目を5位につけたことで目の色を変えた。35秒734。「想像していたよりかなり良く、テンションが上がっちゃった」。

 2本目は最終コーナーで膨らみながら、優勝者に次ぐ35秒486の好タイム。2本合計で3位に浮上し、「まさか立てるとは思わなかった」という表彰台。この種目最多で5人の枠を手中にした。

 バンクーバー銅メダリストも、14年ソチでは5位止まり。4度目の五輪を目指すため、昨季は氷を離れて充電を図った。その間、ことし3月には長女も授かった。自身が3季前に出した日本記録(34秒21)はいまも不倒。「平昌へ、体さえ戻せば」。今季は膝の回復を優先しつつ世界を転戦する。

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