嘉風 稀勢と稽古漬けで快進撃を再び

 大相撲の豊田巡業が13日、愛知県豊田市のスカイホール豊田であり、幕内嘉風(33)=尾車=が秋巡業で初めて申し合いをこなした。相手の1人は大関稀勢の里。夏巡業でたびたび稽古をつけてもらったことで、秋場所に2横綱2大関を破って11勝(4敗)を挙げる大活躍。験を担いで秋巡業も大関と稽古漬けの日々をもくろむ。

 験のいい稽古初めとなった。平幕と5番取った後、稀勢の里から指名された。計11番で一度も勝てなかったが、精いっぱいぶつかった嘉風はすがすがしい表情だった。

 「夏巡業で何度も指名してもらったことが(秋場所に)絶対生きてます。験がいいんですよね」。大関との稽古が秋場所の快進撃につながったと分析するからだ。

 稀勢の里から「最初の稽古にしては仕上がってるな。毎日、休みなしでいこう」と“ラブコール”。嘉風はタジタジだったが「せっかくやってもらえるんだったら、プラスに考えた方がいい。明日も、もう1回やります」と連日、胸を借りるつもりだ。

 吉兆という稀勢の里との稽古を重ねた嘉風が、三役復帰確実の九州場所で秋場所以上の旋風を巻き起こす。

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